当センターでは、6月10日に自然体験ツアー「新緑の烏帽子岳とムラサキヤシオツツジ」を開催し、19名が参加しました。

当日の天気は、午前までくもり、午後から小雨の予報です。
天候次第では、コースの短縮を考えながらの出発となりました。

中分岐

タラノキ(ウコギ科)は、山林の伐採跡や、倒木によって日が差し込むようになった場所に好んで生える高さ2~4mほどの落葉低木です。
タラノキの若芽はタラの芽と呼ばれ、おいしい山菜として人気があります。

タラノキとよく似た植物にヤマウルシ(ウルシ科)があります。
ヤマウルシにはウルシオールという成分が含まれ、ウルシの葉や樹液にさわると、人によっては肌がかぶれることがあります。

タラノキとヤマウルシは姿かたちがよく似ていて、しかも同じような場所に生えています。
どちらとも葉が幹をぐるりと取り囲むようについており、全体は傘のような形にも見えます。

  • 葉の出方

    タラノキ
    タラノキ

    葉は2回羽状複葉。

    ヤマウルシ
    ヤマウルシ

    葉は奇数羽状複葉。

  • 若芽

    タラの芽
    タラの芽

    全体に鋭いトゲがたくさん生えている。

    ヤマウルシの芽
    ヤマウルシの芽

    若い枝は赤味が強い。

タラの芽と間違えてヤマウルシの芽を食べてしまうと、口の中がかゆくて大変なことになりますので気をつけましょう。

(F)

カエデというと、まっさきに思い浮かべるのは、秋の鮮やかな紅葉ではないでしょうか。
けれども、そのカエデが春にどんな花を咲かせるか、みなさんはご存知ですか?
いま鹿沢で咲いている3つのカエデの花を見てみましょう。

イタヤカエデ

花の色:黄色紅葉の色:黄色

イタヤカエデの花
イタヤカエデの花

鹿沢園地の清流の小径で見ることができる「3つのスギ」についてご紹介します。 4月21日から11月11日まで毎日開催中の「朝の散歩会」などにご参加の際は、探して見てください (^^♪

  1. スギナ(トクサ科のシダ植物)

    スギナは、トクサ属のシダ植物の1種。日本に生育するトクサ類では最も小柄である。浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂する。生育には湿気の多い土壌が適しているが、畑地にも生え、難防除雑草である。その栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ(土筆)と呼び、ツクシの方は食用とされる。抜いても抜いても生えてくることから「地獄草」の別名を持つ。

    春に地下茎からツクシという胞子茎(または胞子穂、胞子体)を出し、胞子を放出する。薄茶色で、「はかま」と呼ばれる茶色で輪状の葉が茎を取り巻いている。丈は10~15cm程度である。 ツクシが成長した後に、それとはまったく外見の異なる栄養茎を伸ばす。栄養茎は茎と葉からなり、光合成を行う。鮮やかな緑色で丈は10~40cm程度。主軸の節ごとに関節のある緑色の棒状の葉を輪生させる。上の節ほどその葉が短いのが、全体を見るとスギの樹形に似て見える。

    スギナ
    スギナ

    ツクシ
    ツクシ
  2. マンネンスギ(ヒカゲノカズラ科の常緑シダ植物)

    スギの葉のような枝が地表から直立する。 小型の常緑性の多年生草本。地下に長く茎を匍匐させ、これが茎の主茎に当たる。側枝は地上に出て高さ10~30cmほどの直立茎となる。直立茎は下部では分枝せず、上の方で急に分枝してその枝は斜めに伸びるか真っ直ぐに立ち、外見は樹木のようになる。枝ではその径は葉を含めて4~7mmほど。

    マンネンスギ
    マンネンスギ

    葉は直立茎の根本から枝先まであり、線形で先端は尖っており、縁は滑らかで緑色、やや硬い。直立茎の根元近くでは葉は茎に張り付くようになっているが、枝先では枝から大きな角度を持って広がるが、先端は内向きに曲がることが多い。

    胞子嚢ほうしのう形成部は明確な胞子嚢穂の形を取る。胞子嚢穂は小枝の先端に出て、柄はなく、長さ1-6cm、径5mm、円柱形で直立する。つまりスギの枝先のような姿から、ヒカゲノカズラに見られるような穂が、枝先から直立する姿になる。

    和名は万年杉で、スギの枝葉に似ていて、常緑であることによる。

  3. スギゴケ(スギゴケ属のコケ植物)

    スギゴケ
    スギゴケ

    スギゴケは、コケ植物の一種。厳密にはスギゴケ属の1種の標準和名をスギゴケとするが、一般には、スギゴケ属および近縁のニワスギゴケ属、またはスギゴケ科に属する種の総称として用いることもある。 茎が直立する茎葉体で、細めの葉がその周りにならんでいるようすが、スギの枝のように見えなくもない。地上に密生して群落を作る。さく柄は真っ直ぐに上に伸び、さく(胞子嚢)は円柱形にちかく、帽は上にとがっている。表面が下向きの長い毛に覆われていることが多い。日本庭園によく使われている。

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春の日差しを受けて、ザゼンソウ(サトイモ科)の花が顔をのぞかせています。

ザゼンソウはミズバショウの仲間で、冷涼な湿地を好みます。 花びらのように見えるのは、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるもので、いぼいぼの肉穂花序にくすいかじょを包んでいます。 この様子が、僧侶が座禅を組む姿に見えることが名前の由来です。

肉穂花序にくすいかじょ

穂状花序すいじょうかじょの特殊化したもの。多肉な花軸の周囲に柄のない花が多数密生するもの。仏炎苞(ぶつえんほう)をもつ。

この2つの写真は、浅間山の北側と南側を同じ日に撮影したものです。

北から見た浅間山
北から見た浅間山
南から見た浅間山
南から見た浅間山

同じ山でも、北と南ではこんなに雪の様子が違います。
「雪化粧」という言葉がありますが、春の浅間山はどうやら、

「南はすっぴんで北は厚化粧」

ということのようです。

山肌に白く雪をまといながらも、地下には熱いマグマをたぎらせ、
雪化粧を落として見せる浅黒い地肌もやがては緑に萌え染める春。

火山の表情は味わい深いですね。

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村上山に昇る小望月(17:00)
村上山に昇る小望月(17:00)

年の始まりにふさわしく、村上山の上に冴えざえと十四日の月が昇ってきました。
新年を山で迎える「ご来光登山」も格別ですが、「ご来光」ならぬ「ご来月(?)」もなかなか風情のあるものです。

年の始め、月の初めにちなみ、以下に満ち欠けする月の呼び名をまとめました。

すっかり葉を落とした木の枝にホオジロがとまっています。

ホオジロ
ホオジロ

ホオジロは初夏から夏にかけて、木の梢などよく目立つところに出てきて、胸を大きく反らせてさえずります。
そのさえずりは、

「一筆啓上つかまつそうろう
「サッポロラーメン味噌ラーメン」

などと聞きなしをされます。

紅葉シーズンを迎えた鹿沢に初雪が降りました。
赤いハウチワカエデと、その上に積もる白い雪の対比が鮮やかです。

鹿沢にツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)が飛来しました。

鹿沢に飛来したツマグロヒョウモン(♀)
鹿沢に飛来したツマグロヒョウモン(♀)

ツマグロヒョウモンは、アフリカやインドなど熱帯から亜熱帯にかけて多く生息するチョウです。
日本では南西諸島から東海地方にかけて分布し、1990年代まではこのチョウを関東地方で見かけることはほとんどありませんでした。