夕方の湯の丸高原にキツネ(ホンドギツネ[ネコ目イヌ科])が現れました。

湯の丸高原に現れたホンドギツネ
湯の丸高原に現れたホンドギツネ

ふさふさとした太いしっぽが目立ちますね。
見るところ、このキツネは毛並みがあまりよくありません。

毛並みが荒れているように見えます
毛並みが荒れているように見えます

自然の中で生きていくことの大変さが垣間見えるようです。

キツネはタヌキよりも開けた草原環境を好みます。主にネズミ類、鳥類、昆虫類などを捕食しますが、果実など植物質のものも食べます。

ホンドギツネとキタキツネの違い
ホンドギツネ キタキツネ
分布 本州 四国 九州 北海道 国後島 択捉島
足の色 体毛と同じ 足は黒く、タイツを履いているように見える
大きさ 体長:50~76cm
体重:4~7kg
体長:60~80cm
体重:4~10kg
乳頭の数 8~10個 6~8個

肉食性の強い動物の多くは、草原やサバンナに生息しています。
身を潜める草むらがあり、立木や起伏などの障害物が少なく、獲物を直線的に追えるこうした環境は、瞬発力を生かした狩りがしやすい場所といえるでしょう。

一方で、森林やジャングルで生活する肉食動物もいます。
代表的なものにトラやヤマネコがいます。
こうした環境で狩りをする肉食動物の多くは木登りが上手です。

ところで、寝たふりをすることを「タヌキ寝入り」といいますが、タヌキの少ない英語圏では「キツネ寝入り(Fox sleep)」といいます。
環境の違いは、こんなふうにそこに暮らすいきものの形態や生態、そして言葉などに影響を与えています。

(F)