野草園が見頃を迎えています。 色とりどりの花の脇にある解説板を見ながら歩いてみましょう。

キンバイソウ
キンバイソウ

キンバイソウ 〔金梅草〕 キンポウゲ科

オレンジ色を帯びた黄色が鮮やかな花で、夏の高原でよく目立つ。 花びらのように見えるのはがくで、花弁は中央に直立している。


カラマツソウとノアザミ
カラマツソウ(左)とノアザミ(右)

カラマツソウ 〔落葉松草〕 キンポウゲ科

名前は花がカラマツの葉に似ていることによる。 カラマツソウの仲間は花弁がなく、萼も開花してすぐに落ちる。 このため、白く細長い雄しべがよく目立ち、花びらのように見える。

ノアザミ 〔野薊〕 キク科

ノアザミは総苞そうほう(蕾を包んでいた葉)に粘りがあるのに対し、ノハラアザミは粘りがない。 アザミは世界に300種ほどあり、その1/3が日本の固有種であることが知られている。


コオニユリ
コオニユリ

コオニユリ 〔小鬼百合〕 ユリ科

オニユリは葉腋ようえき(葉が茎についているところ)にむかごができるが、コオニユリはむかごができない。 地下には白い鱗茎りんけいがあり、食べられる。


そのほか、オニシモツケ、ハクサンフウロ、モウセンゴケなどが見られます。 それらが織りなす豊かな色彩、巧みな造形に、どうぞ間近に触れてみてください。
鹿沢は今、年に一度の美しい装いのときを迎えています。