仕事を終えて帰路につく途中、ふと道端を見ると、牛が1頭、脱柵していました。
湯の丸高原では、毎年レンゲツツジの開花に合わせて、牛の観光放牧が行われています。
急いで湯の丸高原ホテルに牛の脱柵を伝えに行きました。
「牛が1頭脱柵しているんですが」
「場所はどのあたりですか」
「九十番観音の少し上です」
「民宿わたらせの近くですね。わたらせの鴇沢さんに応援を頼みましょう」
湯の丸高原ホテルの従業員を現場へ案内すると、すでに鴇沢さんが到着していました。
「車との接触事故が心配だね」
「鴇沢さん、どうしますか」
「牧柵の有刺鉄線を切って中へ入れるしかないな」
脱柵した牛